この記事は―――
最安値のアールズアクア90cmオーバーフロー水槽を使ってみて良かった点と、悪かった点をまとめた記事です
<結論>
・コスパ最強
・蓋とキャビネットは少し残念
海水魚、サンゴ飼育に最も適していると言われるオーバーフロー水槽ですが、最大のデメリットは値段が高いところです
オーバーフロー水槽を販売しているメーカーはいくつかありますが、90cmであればいずれも10万円を超え、人気のRed SeaさんのREEFERシリーズだと23万円ほどします
そんな中10万円を切って6万円で購入出来るのがアールズアクアさんです
超初心者の我が家もアールズアクアさんの90cmオーバーフロー水槽でマリンアクアリウムを始めて、今では30匹のお魚とサンゴをたくさん飼育出来ています
全体としては大満足の高コスパですが、値段相応な部分もありましたので、実際に使ってみた感想をまとめてみました
最強のろ過方式オーバーフロー水槽

(画像出典:ペットバルーン楽天市場店)
オーバーフローはろ過方式の1つです
ろ過方式の代表的なものには以下があります
種類 | 説明 |
---|---|
外掛け式 | ろ過能力 ・水槽の淵に引っ掛けるタイプ ・安い ・小型水槽向き ・塩だれに苦労する |
上部式 | ろ過能力 ・水槽の上に置くタイプ ・見た目が悪い ・掃除やライトの邪魔になる |
外部式 | ろ過能力 ・水槽外に置くタイプ ・見た目は◎ ・酸素不足になる ・掃除が面倒 |
オーバーフロー式 | ろ過能力 ・キャビネット内にサンプ(ミニ水槽)を置くタイプ ・機材をサンプに置け、水槽内が綺麗になる ・酸素供給やろ過能力が最も高い ・価格が高い ・落水音が気になる人もいる |
海水魚ショップで展示されている水槽は大体外部式かオーバーフロー式です
ろ過能力だけで言えば上部式を推す方もいらっしゃいますが、我が家はおすすめしません
こちらの90cm水槽の上部式をご覧ください

(画像出典:charm楽天市場店)
上の箱めっちゃ気になる
これでも小さい方で、性能の良いものともなるとこれの倍ぐらい高さがあり、ろ材が大量に入れられます
我が家も熱帯魚水槽で上部式を使っていますが、ライトを付けたりヒーターを水槽に入れたりしていると水槽がごちゃごちゃして、見た目が悪く掃除もやり辛いです
外部式も熱帯魚水槽で使っていますが、とにかく蓋を開けて掃除するのが面倒です
よく詰まって水量が減るので、細めに掃除しないといけないのもマイナスでした
90cmオーバーフロー水槽で最安値
オーバーフロー水槽は外部式や上部式の弱点を全て解決していて、海水魚水槽の最適解と言われています
ただし、最大の弱点としてめちゃくちゃ高いです
オーバーフロー水槽で検索すると名前が挙がるのが、RedSeaさんのREEFERです

(画像出典:ペットバルーン楽天市場店)
ネットの評判がすごく良かったんで、実際に置いてあるお店にも見にいきましたが、めちゃくちゃ静かでした
他にも足し水(蒸発した分の水を足すこと)やマットの手入れのやり易さ、落水量の調整などかゆい所に手が届いている素晴らしい水槽だと感じました
はは~ん?知ってる知ってる
・・・でもお高いんでしょう?ってやつやろ?
はい、90cm水槽で25万円前後します
高い・・・ホンマに高い・・・
海水魚は生体そのものも高く、水槽以外の機材も高価なため、水槽&キャビネットだけで25万は厳しい
そもそも初チャレンジなので飼育が続くかもわからんし
ということで安いオーバーフロー水槽がないか探すと名前が挙がるのが、アールズアクアさんです

(画像出典:アールズアクア公式HP)
なんと90cm水槽で6万円代です(送料別)
REEFERより20万近く安くオーバーフロー水槽が手に入ります
評判を見てもそんなに悪くなかったことと、そもそも飼育が長続きするかも怪しかったため安く始めることにしました
1年使ってみた感想
・十分オーバーフロー水槽を堪能出来る
・蓋は隙間があり、飛び出し事故は防げない
・キャビネットの扉のネジが簡単に外れる
・落水音はそこまで気にならない
1年間使っていますが、オーバーフロー水槽を堪能出来ていて満足しています
一番良かったのは水槽がすっきりしたことです

水槽の中に入っているのは水流ポンプだけで、ヒーターなど機材は全てキャビネット内のため、水槽がごちゃごちゃせずに綺麗です
海水魚&サンゴ飼育をする目的は鑑賞だと思いますので、その鑑賞性が下がることを防げるのは素晴らしいです
水量も200Lあり30匹もの海水魚を飼育出来ています
やはり後からどんどん追加したくなるので、90cmオーバーフローで始めて良かったと思います
ちなみに組み立ては1人でも出来ますが、90cm水槽を1人で乗せるのは厳しいのでご注意ください
悪かったとこ1:蓋があまり意味ない

蓋がオプションで付けれるので購入したのですが、画像右下のように四隅に隙間があるのと、水槽の淵との間にも1、2cmぐらい隙間があります
このぐらいなら大丈夫かな?と思っていましたが甘かったです
数日で四隅からアカネハナゴイが飛び出し☆になりました
四隅はそこそこ隙間があるのでさすがにこれは対策しないとダメか~と思い、四隅は塩ビシートで塞ぎました
しかし、更に数日後、アカネハナゴイが四隅以外のちょっとしかない隙間から飛び出し☆になりました
ちょっとの隙間でも飛び出ししてしまうので、現在は完全に密閉しており、それから事故は起きておりません
飛び出し防止目的で蓋を買う場合、あまり意味がないです
悪かったとこ2:扉のネジが外れる

一か月ぐらい経った頃、前面の扉が外れました
本体に扉を取り付けるネジがボロボロ外れます
二か月目にはもう一つの扉も外れ、半年で4か所全てが外れました
穴にはネジがもう入らず、接着剤で固定して使っています
我が家の作り方が間違っているんでしょうか・・・
ネットで調べると、コトブキ工芸のキャビネットのようなのですが、安い分あまり評判がよろしくない
ちなみに蓋もコトブキ・・・う、うーん?
とは言え、接着剤でどうにかなってるし問題無し♪
とまぁ、オプションの蓋やキャビネットには若干不満があったものの、他は大満足です
落水音が気になるかは人による
落水音は他の使用者レビューでは気になるとありましたが、個人的には思っていたより静かでした
個人差がありますが、お店に見に行ったREEFERよりは確実に音がします
水の音なので我が家は好きですが、気になる人は気になるレベルかと思います
色々な対策で軽減出来るため、気になる人であっても問題ないと思います
立ち上げるためにはこれも必要
我が家はこれさえ買えば立ち上げ出来る~♪とか思っていましたが、足らないものだらけで後からあちこち買いにいきましたので、我が家のような初心者の皆さんお気を付けください
・水を循環させるポンプが必要
・ポンプとオーバーフロー水槽の配管を繋ぐチューブが必要
・配管ははめ込むだけだが、水漏れが怖い場合塩ビ配管用接着剤がおすすめ
ちなみにチューブは始めホームセンターへ買いに行ったのですが、サイズを何度も間違え、3回買い直す羽目になりました
ホームセンターのものはサイズが合っても伸縮性がなくはまらなかったので、ネットの海水魚用品を扱っているところで買うのがいいです
コスパ最強のオーバーフロー水槽
なんとなくアールズアクアさんのオーバーフロー水槽についてわかっていただけましたでしょうか?
総合的に見ると、6万円で90cmオーバーフロー水槽を始められるアールズアクアさんはコスパ最強だと思います
RedSeaさんのREEFERの方が、足し水など痒いところにも手が届いており、お金に余裕がある方ならそちらをおすすめします
我が家は結局海水魚&サンゴ飼育を初めて3か月で合計50万ほど使いました
お金がかかる趣味なので、少しでも安く済ませる上でアールズアクアさんは選択肢の一つとして有力だと思います
アールズアクアさんは有りだと自信を持って言えますので、お金と相談しながら楽しいマリンアクアリウムを始めてください
マリンアクアリウム本当に楽しいです!
皆様のマリンアクアリウムの第一歩の参考になれば幸いです
海水魚&サンゴ飼育のQ&Aも書いていますので、わからないことがあれば見てみてください♪
我が家で飼育したお魚もご紹介していますので、難易度も書いてますので参考にしていただけると嬉しいです