アクアリウム

コレクション性抜群のカクオオトゲキクメイシ!飼育は結構難しい?

カラフルな水槽に必ずと言っていいほど入っているのがカクオオトゲキクメイシ

無数のカラーバリエーションがあり、1つの個体に複数色入ったレインボーカラーなんかもある、コレクション性の高いサンゴです

ネットやショップで育てやすいと言われていますが、我が家は溶かしまくりで苦手なサンゴです

でも大好きで買ってしまう・・・今回は魅惑のカクオオトゲキクメイシを溶けたときの話も混じえてご紹介♪

カクオオトゲキクメイシってどんなサンゴ?

難易度
水質耐性
必要な光
必要な水流
あった方が良い

ハードコーラル(硬い骨格があるサンゴ)の仲間で、その中でもLPS(Large Polyp Stony Coral:大きなポリプのあるサンゴ)と呼ばれるサンゴの一種です

最大の特徴はカラーバリエーションが豊富な点です

単色から複数色混じったものもあり、中には何色も混じった複雑なカラーリングの個体もいるうえ、サンゴの中では珍しいイエローを持つ個体もいたり唯一無二の個体がいたり上級者でもコレクションしている人が多いです

ちなみに名前に「キクメイシ」とつくため、キクメイシという名前のサンゴの仲間と勘違いしそうになりますが別物で、生物学的な分類もキクメイシ科ではなくオオトゲサンゴ科というスコリミアなどの仲間だそうです

飼育は簡単と言われることが多いが?

巷では簡単と言われることが多いカクオオトゲキクメイシですが、我が家はめちゃくちゃ溶かしています

飼育して感じる注意点

個体差があるように感じます

上の写真のように同じ場所に置いていても調子の良い個体や悪い個体が出てきたり、少し水流を変えただけで赤丸の個体のように調子を崩す個体もいれば、まったく動じない個体もいたり・・・

これまで溶かしてきた原因は、「水流を変えた」「光を変えた」直後に調子を崩した個体ばかりで、特に水流が原因なことが多いです

また、コレクション性が高いことから、カクオオトゲキクメイシを密集して配置するアクアリストが多いですが、デトリタスが溜まりやすかったり、水通りが悪くてコケが生えることで衰退していくこともあります

弱めの光が良いです

PPFD(簡単に言うと光量)は50〜100ぐらいが良いと言われていて、水槽の中層から下層に配置するアクアリストが多いです

光が強すぎると写真のように共肉が縮みますので、共肉が開かない時は光が強すぎないか確認しましょう

飼育していて感じるのが個体差です

同じ場所に置いていても、調子の良い個体と悪い個体が出てきて、光の弱いところに移した方が調子が良くなる個体もいれば、光の強いところに移した方が調子が良くなる個体もいました

この辺、我が家がカクオオトゲキクメイシを苦手に感じる点です

よく観察して開きの良し悪しを察知し、調子が悪い場合はまずは光や水流の弱いところに移動すると復活することが多い気がします

我が家で使っているライトはクオオトゲキクメイシにもピッタリのLPS用のライトGrassy Core x120(SPS用はx200)ですが、高コスパでおすすめです

お値段を抑えたい方向けには、我が家で初めて買った1万円ほどのライトブラックボックスもおすすめです

水流

直撃しない弱めの水流が必要です

共肉がめくれ上がるような強い水流は調子を崩してしまいますが、かと言って弱すぎるとデトリタスが溜まって病気になる可能性があります

写真は光や水流を変えていない状態で、ある日突然赤丸部分が溶け出し、翌日にはブラウンジェリーのように共肉がドロドロになってしまった個体です

急いで元気な部分をカットして薬液などしましたが、残った部分も全て溶けてしまいました

病気にならないよう直撃しない弱めの水流を当てつつ、時々スポイトで隙間のゴミを飛ばしてあげるといいと思います

我が家で使っている水流ポンプはmaxspectさんのジャイル式ですが、プロペラ式と違って正回転と逆回転を交互にすることで、カクオオトゲキクメイシに優しい水流が作れておすすめです

水質耐性

カクオオトゲキクメイシ自体は水質変化に強いと思いますが、栄養塩が多いとコケが生えやすく、コケが生えてくると調子を崩すことが多いです

我が家ではドーシングポンプ(添加剤の自動添加機材)故障時に、硝酸塩が50ppmを超えたことがありますが、カクオオトゲキクメイシに変化はなかったです

カクオオトゲキクメイシに限りませんが、昔と違って硝酸塩は多少あったほうが良いとされていて、LPSだと2〜10ppmぐらいはあった方が良いと言われています

なくても育ちますが、成長スピードが早くなるのと調子のバロメーターになります

消灯後数時間経ってから水槽を覗くと、調子の良い個体はポリプを伸ばしていて、餌をあげると良く食べてくれます

逆に調子が悪い個体はポリプを伸ばさず、ただ縮こまっていますので、その状態が数日続くようでしたら水槽環境を見直した方が良いと思います

弱ったときのおすすめ

上記4つ(光、水流、水質、餌)がサンゴ飼育では重要ですが、それらに問題がなくてもサンゴの調子が悪い時があります

そんな時はサンゴの免疫力と活力をUPさせるリーフディップに浸けてみてください

必ず効果が現れるとは言えませんが、ショップの方におすすめされて我が家もこれで救われたサンゴがいくつかいます

サンゴ飼育をするなら必ず一本は持っておくことをおすすめします

我が家で今一番大きく成長したカクオオトゲキクメイシも、以前共肉が溶けて瀕死の状態になったことがありますが、ディップで復活しました

ある日突然共肉が溶け出した緑のカクオオトゲキクメイシ

子株が生えてどんどん大きくなり、今はフラグを覆い尽くしました

カクオオトゲキクメイシを飼育するなら、ディップおすすめです♪

まとめ

とにかくコレクション性が高いカクオオトゲキクメイシ

水槽の中〜下層を色鮮やかにするうえでも非常におすすめです♪

数千円とお手頃価格から手に入りますので、ご自身の水槽環境が適しているかお試ししやすいと思います