アクアリウム

不思議なサンゴ「パクパクウミアザミ」は意外と簡単

自分で口を開いたり閉じたり、パクパクする姿が人気の「パクパクウミアザミ」

ソフトコーラルの中では難しいと言われるウミアザミの仲間ですが、個人的には他のウミアザミに比べてパクパクウミアザミは簡単だと思います

我が家で1年飼育してみて感じる他のウミアザミとの違いや、飼育のポイントをご紹介します

パクパクウミアザミってどんなサンゴ?

難易度
水質耐性
必要な光
必要な水流
いらない

ソフトコーラルの仲間ウミアザミの一種で、パクパクする見た目からパクパクウミアザミという名前でショップで売られています

自分で口を閉じたり開いたりする動きが特徴で、ウミアザミの中で人気の種類となります

ウミアザミにもブルームウミアザミ、チガイウミアザミ、ハナガタイタアザミなど色々な種類がいますが、その中で以下3つについてはパクパク版があるようです

・チガイウミアザミ

・シロスジウミアザミ

・カンムリウミアザミ

(茶色の茎が特徴のブルームウミアザミ)

ショップの方にはシロスジウミアザミが一番パクつくと伺いました

価格は3cmフラグで3,000円前後と手が出しやすい上に、環境が合えばどんどん増えていきますが、環境が合わないと溶ける、パクつかないなどの声も聞きます

飼育は意外と簡単

我が家にはブルームウミアザミ、ハナガタイタアザミ、シロスジウミアザミ(パクパク版)の3種類のウミアザミがいますが、他の2種と違いパクパクは手がかかったことがありません

飼育して感じる注意点

我が家では3箇所にパクパクがいますが、光量の強いところでも弱いところでも育っていますし、水質が大きく悪化(硝酸塩50ppm)したときも特に変化はなかったです

どんどん増えていくので、写真のように株分けを楽しんでいます

一方で、パクパク出来ないほど強い水流があたると、日に日に弱っていく感じがしましたので、水流だけは気をつけています

どちらかと言うと強い方がいいです

我が家では3箇所にパクパクがいて、一番光量の少ない水槽の一番左下にマメスナと一緒にいる個体もいますが、元気に成長しています

ただ、一般的には光量はあった方が良いと言われています

我が家で使っているライトはGrassy Core x120ですが、高コスパでおすすめです

お値段を抑えたい方向けには、我が家で初めて買った1万円ほどのライトブラックボックスがおすすめです

水流

個人的にはウミアザミシリーズは水流が一番重要だと思います

パクパクはそこまでですが、ブルームウミアザミは少しでも水流を変えるとブチブチちぎれて飛んでいってしまったり、弱って溶けたりします

ただ、ちぎれた欠片が水槽の至るところに飛び散り、お気に入りの水流のところで勝手に爆殖します

元々全然違うところにいたブルームウミアザミですが、水流ポンプをかえた後ちぎれて飛んでいき、活着したのが上の赤丸の子達です

それが爆殖し、ちょっとポンプの向きを変えたらそこからちぎれて下の赤丸に活着してまた増えて・・・という感じで水槽内の至るところに子株がいます

あまりに増えすぎて、増えて欲しくないところの子株は歯ブラシでゴシゴシ取っているほどです

むしっても、むしっても、生えてきます・・・!(雑草並か!?誰ですかウミアザミ難しいって言ったのは。。。)

パクパクはそこまでちぎれて飛び散って・・・ということはないですが、ある日全然違うところのライブロックでパクパクしていたこともあります

我が家で使っている水流ポンプはmaxspectさんのジャイル式ですが、プロペラ式と違ってサンゴに優しい水流が作れておすすめです

水質

ネットでは弱いという声を聞きますが、個人的には弱いと感じたことはないです

硝酸塩50ppmを超えた時も、水温30度の時も普通に咲いてました

光で調子を崩すことはあっても、水質が原因で調子を崩したことはありません

最初は添加剤無しで、塩もインスタントオーシャンを使って週に10%の水替えしかしてませんでしたが、全然平気でした

硝酸塩もリン酸塩も高いダメ水槽な我が家ですが、パクパクは元気です

(硝酸塩とリン酸塩は高すぎるとサンゴによくない成分です)

なしで問題ありません

最初の1年はまったくあげてませんでしたが、スクスク育ちました

今は他のサンゴに餌をあげていますが、水中に漂っている餌をパクパクウミアザミも食べているかもしれません

弱ったときのおすすめ

上記4つ(光、水流、水質、餌)がサンゴ飼育では重要ですが、それらに問題がなくてもサンゴの調子が悪い時があります

そんな時はサンゴの免疫力と活力をUPさせるリーフディップに浸けてみてください

必ず効果が現れるとは言えませんが、ショップの方におすすめされて我が家もこれで救われたサンゴがいくつかいます

サンゴ飼育をするなら必ず一本は持っておくことをおすすめします

まとめ

サンゴの中では珍しい、パクパク動くサンゴは見ていて楽しく超おすすめです

ウミアザミはソフトコーラルの中では難しい種類と言われますが、個人的にパクパクはそこまで難しくなく、初心者によくおすすめされるマメスナの方がわけも分からず開かなくなったりと苦手です

増える楽しみも味わえますので、是非お試しあれ♪