アクアリウム

オススメのろ材「パワーハウス」を使ってみた

・パワーハウスは水族館でも採用されているろ材

・カルシウムが放出されpHを安定させる働きがある

耐久性抜群のリング状ろ材

お魚を飼育する上で必須のろ材

初心者からすると色々ありすぎて、どれを選べばいいのか迷いませんか?

この記事では、水族館でも採用されている太平洋セメントさんのパワーハウスをご紹介します

我が家でも実際に使っていますので、感想も含め解説いたします

ろ材は超重要なろ過アイテムの1つ

そもそもろ材とは、お魚を飼育する上で必須となるろ過アイテムの1つです

お魚の糞や残り餌というのは微生物によって分解され、お魚にとって猛毒なアンモニアを発生させます

このアンモニアをバクテリアが亜硝酸塩(アンモニアよりはましだけど、有毒)へ分解し、更に硝酸塩(ほぼ無害)へ分解をしてくれます

このバクテリアを棲み着かせるのがろ材です

バクテリアが繁殖するには酸素が必要だったり凹凸が必要だったりしますが、ろ材はその環境を提供するアイテムなのです

ろ材にいかにバクテリアを繁殖させて定着させるかがお魚飼育の重要なポイントになります

そのためにろ材選びは慎重に行う必要があります

ろ材のトップブランド「パワーハウス」とは?

(画像出典:太平洋セメント株式会社公式HP)

パワーハウスはセメント事業の大手「太平洋セメント株式会社」さんが販売しているろ材です

太平洋セメントさんは売上8,000億円を超える大企業ですが、環境事業・資源事業も行っていて、ろ材の開発・製造も行っています

水族館やアクアリウムショップにも採用されていて、ろ材でトップブランドの地位を築いています

何がそんなにすごいのか解説します

耐久性が抜群

ろ材には大きくボール状リング状がありますが、パワーハウスはリング状のろ材です

リング状ろ材は竹輪みたいに真ん中に穴が空いていて、ゴミで目詰まりがし辛いというメリットがあります

ただし、形が崩れやすいという弱点があるのですが、パワーハウスはその弱点を克服した、耐久性に優れたリング状ろ材となっています

我が家も9ヶ月使用していますが、まったく形が崩れず使えています

ボール状ろ材はリング状と違い、目詰まりしやすいというデメリットがあります

一方でボール内部にまでバクテリアの棲み着く環境があり、物によってはリング状よりバクテリアを繁殖させることも出来ます

目詰まりを起こして酸素供給が不足すると、バクテリアの数は減少してしまいます

我が家も熱帯魚水槽で使っていますが、定期的に洗う必要があり少し面倒です

特殊多孔質構造

パワーハウスは、様々なサイズや形状の孔(あな)があいている特殊多孔質構造になっています

その分一般的なセラミックリングのろ材と異なり、バクテリアを定着させる性能が高くなっています

触ると良くわかるのですが、表面がザラザラしていて微細な起伏があるのがわかります

太平洋セメント株式会社 公式HPを拝見すると不定形なラッシヒリング形状というものを採用しているそうで、水の流れを細かく分散する工夫がされているそうです

この辺の技術力というのは、大企業の研究開発に使える資本の大きさの強みですね

pHコントロール機能

お魚にはそれぞれ適したpH(ペーハー)というものがあります

酸性がいいお魚、アルカリ性がいいお魚

海水魚は基本的にアルカリ性を保つ必要がありますが、糞や餌の食べ残しが発生するとバクテリアによる分解の過程でpHが酸性に傾きます

pHの変化はお魚やバクテリアにとってダメージとなってしまいますので、酸性に傾かないように水質を管理する必要があります

パワーハウスはこれをアルカリ性に保つ働きもあります

パワーハウスの中でアルカリ性に保つ働きがあるのはハードタイプになりますが、このハードタイプはケイ酸カルシウムという鉱物で作られています

水が酸性に傾くとケイ酸カルシウムの中からカルシウムイオンが放出され、pH低下を抑制するという仕組みになっています

水質をアルカリ性保つ対策として、サンゴ砂を使うのも有名ですが、サンゴ砂はカルシウムを常に放出します

パワーハウスはサンゴ砂と違い、pHが低下した分だけカルシウムが放出されます

この点でもパワーハウスは長期使用に非常に強いです

パワーハウスで安定した水質作り

ろ材にもし悩んでいるようでしたら、パワーハウスを買っておけば間違いはありません

長期的に使えますので、水槽管理の手間を減らせます

ボール状を買って洗う手間やpH管理の手間を増やすよりは、少し価格は上がりますがパワーハウスで全て不要にしてしまうことをオススメします

悩んでいる方は是非使ってみてください♪

酸性を維持するソフトタイプ、アルカリ性を維持するハードタイプがあります